びおソーラー 太陽の暖かさを室内に 手の届く金額で
鼎Sさんの家 びおソーラーの取り付けが始まりました。
びおソーラーは太陽熱を屋根で集めて空気が運ぶ“空気集熱式”低温床暖房システムです。
少数精鋭の部材で・手の届く金額で・施工は簡単。
但し、設計が大事。
とにかく断熱材で囲い込んでエアコン1台で冷暖房する家が、この伊那谷のライフスタイルに合っているんでしょうか。
基本的に伊那谷は冬の晴天率が全国でもトップクラスです。大都会のような閉じる生活より、外の環境とコンタクトした生活感を楽しむ事がこの地域の家づくりの基本として、しっかり考えて行きたいと思います。
限りなくシンプルなシステムとした事で、エアコン一台分の定価程度で採用できるシステムです。
冬の床暖房は勿論、夏の夜間涼風の取り入れもちゃんと出来ます。
システム全体にとことんコスト削減にこだわったビオソーラー。
一例として、集熱パネルは屋根ダクトを兼用しており、並べただけで集熱部が完成します。この集熱パネルは国内NO,1の集熱効率を誇ります。余分な機能を排除して、そこそこの性能を無理なく採用出来ます。
また、設計事務所主導で採用出来る為、実際の施工とのしがらみもありません。
詳細はびおソーラーのサイトでご確認ください。 http://tenomonogatari.jp/
当事務所も“手の物語”の登録設計事務所です。
Impressions
屋根通気層の空気を集熱パネルに誘導します。集熱パネル内を一巡してさらに暖められた空気を集熱ダクトで室内に取り入れます。写真は屋根勾配に合わせてあらかじめ製作した集熱パネルとの接続部材です。屋根にはこの穴開け一ヶ所のみです。
S邸は屋根勾配が緩い片流れのため、集熱部は45度の越し屋根に集熱パネルを設置します。この後、野地板を張ってその上に集熱パネルを並べるだけで屋根面の集熱部が完成します。
屋根面からの集熱ダクト貫通部。この部分の下にファンボックスを取り付けて、ダクトで床下に空気を誘導します。
取り付け前の集熱パネル。横巾1820で、今回は5枚並べます。
びおソーラー集熱パネルの設置が出来ました。集熱面と棟ダクトが一体化しているので、パネルを並べながら接続していけば完了です。ここまで大工さん二人で一日。
このパネルは内部を空気を折り返して循環しており、集熱効果としては国内NO,1を誇ります。基本的には集熱パネル面だけでも集熱できるため、屋根とパネルとの気密施工は神経質にならなくても良いとの事。
但し、雨水の浸入には注意しますが、これはどの方式でも一緒です。本体は2/10の緩勾配屋根のため、集熱パネルは最も効果の高い45度の跳ね上げ屋根に設けています。
建物の床面積に合わせて巾1820の集熱パネルを5枚並べています。
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