長野県主催『“信州の木”建築賞』の審査員を勤めました。床面積500m2(150坪)以上の木造建築物の実例を募集して、優秀な作品を表彰することにより広く長野県民に木造建築物の魅力を発信し、普及に寄与することを目的としています。
一次審査を経て、二次の現地審査を軽井沢から根羽村まで長野県を縦断。
大きなスケールの木造建築主体ですが、 特に印象に残ったのは佐久市に建つ福祉施設でした。細かい気遣いと地域に開いた喫茶店や集会所が入所者と地域を繋ぐ。特にゴツイ梁が目立たず、高齢者に配慮した優しいインテリアは私的には一番の評価。デッカい建築物を木造化することで地域の山の木を使っていこうとの国の施策ですが、その前に人の為の建築である事を忘れてはならない事を最後の審査会ではアピール。
惜しくも、大型木造建築の基準でもあるJAS材仕様規定に触れており受賞は逃したが、受賞作以上の評価をした審査員も居たことを記しました。