『伊那谷Style』No,20  手造りスピーカーのリノベーション

物置に置いてあったはず。 と、ずーっと思い続けている事ってあると思います。私の場合はこの手造りスピーカー。

今から40年前(なんか凄い年月ですが・・・)に、新しく赴任した高校美術部の顧問の花岡先生に感化されて汗だくでつくったスピーカーボックス。

ベニア一枚でつくる手造りスピーカーという本があり、丁寧に設計図(ベニア切断図)まで記載されていた。

当時はのこぎりで厚いベニアと格闘し、各パーツを切り込んで行った。バックロードホーンで、結構中身の造りは細かい。

お金が無いのでスピーカーは使い回しの中古品で、肝心の音は良いわけがないですが、完成して音を出した時の感動は青春の一ページとして覚えています。

今回、倉庫から引っ張り出してきて、ぼろぼろになったベニアの表面にペンキを塗り、角にはお化粧の金物を打ちました。

肝心のスピーカーはFOSTEX (フォステクス)のバックロードホーン専用設計のフルレンジスピーカーを新調。

音は随分と良くなりました。(お隣の小さなJBLと比較してですが)

何はともあれ、昔の思い出が今に蘇るさまは、空き屋や古民家のリノベーションと共通する思いがしています。