NPO飯田応援ネットIDEAと橋北まちづくり委員会とのコラボの視察を企画しました。長野市門前町の空き屋のリノベーションを核としたまちづくり、長野駅善光寺口『門前回廊』、新幹線飯山駅と飯山市文化交流館なちゅら、道の駅FARMUS木島平の目一杯に日帰り視察。参加者の皆さんご苦労様でした。
門前町はずっとこの地のまちづくりに係わってきた、JIA長野県クラブ所属の建築家広瀬毅さんに案内をお願いして実際の界隈を街あるきしました。この場所で起こっている事を単なる空き屋のリノベーションのデザインや不動産のシステムと捉えていては本質は見えてこない。仕事と稼ぎと生業の違いをきちんと捉え、自分たちがやりたいコト、生き方を実践する若者達が集うことで街が元気になっていく事こそが本質とみた。
長野駅門前回廊は新幹線の既存駅乗り付けのパターンで、長野駅リニューアルによる経済効果を検証するために訪れたが長野の重心も駅周辺に戻ってきていると言う。飯田の和菓子店の雄『いとうや』さんも一等地に店を構えている。
飯田市にも十一年後にリニア新駅が出来る。その点での先輩にもあたる飯山駅周辺のまちづくりの是非は非常に参考になる。駅前広場とつる屋となちゅらの関係はよくよく検証しなければならないと思った。
農業立村を目指す木島平村のFARMUSは冬期の為、農産物は少なかったが伊豆大島との姉妹村の産品も置いてあり、山と海の交流が商品構成に活かされている。この建築も空き工場のリノベーションであり外壁は田んぼの畦パネルを貼ってあり微笑ましい。グッドデザイン金賞を受賞した力作だ。