(松尾)Aさんの家 OMソーラー
平成25年度(一社)日本建築士事務所協会連合会建築賞小規模建築部門・奨励賞
冬の晴天率の高い伊那谷の気候と森の恵みを活かす地域材の家づくり。
太陽熱を取り込む屋根形状や夏冬の日射のコントロールを行う深い庇等、様々な環境デザインそのままの外観。ゆったりした屋根勾配そのままの登り梁が、豊かな室内空間を生み出しています。
隣家が建て込む東西側は直射光を避け、田園風景が広がる南北方向に主室を配置。遠くに風越山が見える場所が食堂です。車いすトイレ等の高齢な母の住みやすさも追求。
南側の家族が集まるLDK の夏は夜間蓄冷ファンでナイトパージを行い、冬は小型薪ストーブと、大きな開口部よりのダイレクトゲインを土間床や煉瓦の腰壁に蓄熱する。エアコンは無し。
建物全体はOMソーラーで、夏期のお湯取りと夜間蓄冷、冬期の暖房と一年中大活躍。雨水は石臼のつくばいで見える化した後、地下浸透とした。
次世代省エネルギー基準以上の断熱気密性能と、三世代同居それぞれの居場所を経済的に実現。 『信州環の住まい』認定住宅